2021年1月
高祖神社と高祖神楽
伝統ある神楽を見に来訪を
「髙祖神社」は糸島市の南東 、髙祖山の西側に 座し、創建は定かでは無い程とても歴史のある神社です。現存する本殿は、三間社流造の桧皮葺で、約350年前の姿をほとんど留めているので、福岡県下でも極めて貴重な建造物です。
戦国時代に伝わった「京の能神楽」
「髙祖神楽」は、今から五百数十年前の応仁元年、戦国動乱の時代、時の髙祖城主原田種親が京都守護の任に当たった時に習得した「京の能神楽」を郷土に伝えたものとされています。江戸時代までは旧怡土郡の神職の奉仕で舞われていましたが、明治になってからは「髙祖神社」の氏子によって受け継がれました。演目は面を着けずに楽の音に合わせ、神楽歌を唱えながら静かに舞う「舞神楽」と、面を着けて神話物語を演じる「面神楽」の二種類十二番があり、昭和56年には福岡県無形民俗文化財の指定を受けています。
幻想的な秋の夜神楽
春(4月26日)と秋(10月25日)の年2回、髙祖神社境内の神楽殿で奉納され、特に秋の夜神楽は、かがり火の中で繰り広げられる幻想的な舞を堪能できますので、皆さんも、是非、鑑賞されてみて下さい。写真は糸島分会の鏡さん(大工)が以前撮影したもので、アマチュアカメラマンとして数々の賞を受賞されています。
2021年1月