2020年9月
田川ホルモン鍋
50年以上の歴史あり
今回紹介する筑豊のわが街自慢は50年以上の歴史を誇る田川ホルモン鍋です。今回、田川で元祖ホルモン鍋のお店として有名な朝日家さんにホルモン鍋を食べに行ってきました。
通常、ホルモン鍋(もつ鍋)は出汁にホルモンと野菜を入れて食べるものですが、田川ホルモン鍋は焼き肉のタレで下味をつけたホルモンと玉ねぎ、キャベツ、もやし、ニラなど大量の野菜を、真ん中が窪んだ独特の形の鉄板で炒め煮する田川のご当地グルメです。作り方はシンプルで味付きホルモンを鉄板で炒め、野菜を投入し、上から綴じ蓋をし、野菜から水分が染み出してきたところで上からタレ(自宅でやる場合は焼肉のタレで代用可)をかけて完成です。蒸し焼きにすることで野菜の甘みが引き立ち、にんにくの効いたタレとホルモンとの相性抜群でご飯が進みます。
地元では“とんちゃん”
田川ホルモンの歴史は田川市が炭鉱町として栄えていた頃まで遡ります。諸説ありますが、あるとき一人の炭坑夫が鍋の代わりに紙のセメント袋を七輪に乗せ、ホルモンを焼いて食べてみたところ、袋の紙が余分な水分を吸うことで、肉が柔らかくまろやかな味わいとなり美味であったことから、市内に広まったのが始まりと言われており、市民からは「とんちゃん」と言われ親しまれています。
自宅でも簡単に料理
田川にはホルモン鍋を提供しているお店が朝日家以外にも数店舗あり、田川ホルモン倶楽部という田川ホルモンを活用して町おこしをしようというボランティア団体さんのホームページでホルモン鍋を提供しているお店を食べることが出来ます。
またご自宅でもフライパンを使って簡単に作れますので、この暑い時期にピッタリのスタミナ である、田川ホルモン鍋を是非試してみてはいかがでしょうか。
2020年9月