2021年11月
雷山千如寺大悲王院
ひときわ存在感放つ大楓
今回紹介する「雷山千如寺大悲王院」(以降、千如寺)は糸島の雷山の中腹にあります。
樹齢400年の大楓
千如寺は西暦725年に清賀上人によって開創したと伝えられています。境内に入ると、見事な砂紋の和庭園があり、中央でひときわ存在感を放つのが樹齢約400年の大楓です。
この楓の木は、福岡県の天然記念物に指定されており、左右に大きく広がる枝に茂る緑葉は、紅葉時期(11月上旬から中旬までが見ごろ)には真っ赤に色づき、カメラを持った参拝客で賑わいます。他にも200本以上のもみじがあり、散りかけの時期には地面にじゅうたんのごとく落ち葉が敷き詰められ、地面が真っ赤に染まります。
重要文化財も多数
大楓の他にも、国の重要文化財である鎌倉時代作の「木造千手観音立像」「木造清賀上人座像」や、福岡県の指定文化財である「木造多聞天像」「木造持国天像」などがあります。また、安産、子育て、開運厄除等の祈願所として知られており、また身代りの御守り(サムハラ)のお授け所として人気です。
紅葉の時期はかなり渋滞をするので、早目の時間(祈願・拝観受付:9時~16時30分)に行くことをおすすめします。
2021年11月