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国指定名勝 旧藏内邸

2020年8月

国指定名勝 旧藏内邸

旧藏内邸1 旧藏内邸2 旧藏内邸3

優れたデザインが魅力

築上町の城井谷の山並みと田園風景の中に旧藏内邸があります。旧藏内邸は、宇都宮藩主の家臣から農業の地主となり明治時代から昭和の初期まで、筑豊地方を中心に炭坑や大分県で金の鉱山経営で財をなした実業家の家です。

明治39年頃に、庭園と共に建築され、大玄関に入ると広い廊下でつなぎ、応接間・茶室・大広間などが池庭に面して建てられています。デザインにこだわった複数の中庭、そして、それぞれの部屋から多彩な景観を楽しむことができます。
部屋数は、代が変わるごとに増築され32室間。設計の感性の豊かさと、材料・日本古来の建築技術の素晴らしい時代が感じられます。船底天井、屋久杉をふんだんに使った格天井や弓形天井など意匠を凝らしています。見事な組子欄間や彫刻欄間、家紋入り照明工芸和紙の金唐革紙(※)が大理石の浴室等たくさんの箇所ごとに、手の込んだ細工は息をのむほどの美しさです。

四季折々の風情の庭園と建物の中で、観月会ひな祭り、コンサート等、月ごとの楽しみも魅力の一つです。建築物だけではなく、地域にも貢献された藏内家は旧小倉鉄道(日田まで)の設立や教育にも熱意を持ち、2校の高等学校の設立に携わりました。

時が流れ、手放された藏内邸を一般市民が買い取り、40年ものあいだ手入れを繰り返し、往時の姿を残していました。その後、築上町が受けつぎ、国の指定名勝として現在に至ります。 建築関係に携わっている人々がよく訪れては感動されるそうです。ぜひ、みなさんも一度は足を運んでみて下さい。

※「金唐革紙」とは 日本の伝統工芸品。和紙に金属箔(金箔・銀箔・錫箔等)をはり、版木に当てて凹凸文様を打ち出し、彩色をほどこし、全てを手作りで製作する高級壁紙

2020年8月

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