2021年7月
日本の近代化を支えた石炭
田川市石炭・歴史博物館
筑豊が過去一番栄えていたのは?と聞かれた時炭鉱があった時代を連想する方がほとんどだと思います。日本の近代化を語る上で石炭の存在は欠かせません。そこで、今回は、筑豊の炭鉱の歴史を後世に伝えるために建てられた田川市石炭・歴史博物館を紹介します
石炭博物館では石炭がどうやってできたのか、石炭はどのように採掘されていたのかを模型や採掘現場のジオラマ等で分かりやすく展示しています。実際に炭鉱で使用されていた工具や、屋外には当時の工夫(こうふ)が住んでいた炭鉱住宅、採掘用の大型機械、石炭輸送で活躍した蒸気機関車などが展示してあります。
そんな中でも特に見ごたえ抜群なのが、遠くから見ても存在感のある2本の煙突です。明治41年に蒸気機関の排煙用に作られたこの煙突で高さは45メートルにもなる当時では国内最大級の煙突だったそうで、有名な「炭坑節」の歌詞に登場する煙突のモデルになったそうですまた、博物館2階ではユネスコ世界記憶遺産にもなっている山本作兵衛氏の炭鉱記録画や日記等の「山本作兵衛コレクション」の展示も行われっており、自らも炭鉱労働者として働いていた作兵衛氏の体験を元に当時の炭鉱の仕事と生活を描いた貴重な記録画を見ることができます。
博物館の外は大きな公園になっており、ピクニックにもピッタリです。筑豊の炭鉱の歴史がよくわかり、見ごたえ抜群な田川市石炭・歴史博物館に是非一度足を運んでみてください。
2021年7月