2020年11月
かえる寺
常に前進のカエルで縁起の良いお寺
小郡市に通称「かえる寺」で知られる如意輪寺があります。如意輪寺は、奈良時代の最盛期にあたる天平元年(729年)に僧の行基が開寺し、小郡では最も古く、歴史と由緒あるお寺です。お堂には、立派な如意輪観音像を拝むことができ、通常の像は座っている姿が一般的ですが、立っている観音像を拝むことができるのは日本では唯一ここだけです。また、奥には「木造の秘仏」が安置されており、12年に一度しか開帳されず、次は2025年に貴重な姿を拝むことができます。
そもそも、「かえる寺」となったきっかけは、ご住職が中国に旅行に行った際に、骨董屋で見つけたカエルの置物を買って帰ったのが始まりだそうです。それが徐々に増えていき、境内には5,000以上のカエルの石像や置物があります。「無事カエル」「元気がカエル」「お金がカエル」など交通安全や長寿、金運などにご利益があると言われています。カエルは、腰が低く、常に前へ飛び跳ね、目標を達成する縁起の良い生き物とも言われています。
また、カエルだけでなく、夏には数千個の風鈴が飾られ、美しい音色を奏で「風鈴まつり」も開催されます。今からの時期、秋には紅葉が色づき、季節の訪れを知らせ、紅葉狩りが楽しめます。さらに、隣接して「仲良し駐車場」と呼ばれる共有スペースを介して、木陰の素敵なケーキ屋「レーブ・ド・ベベ」、いつも行列のラーメン店「麺屋我ガ」、塩パンやメロンパンが絶品のパン屋「パンネスト」が如意輪寺を囲むように並んでおり、一つの「観光スポット」として楽しめます。どの店も人気店で合わせて訪れていただきたい場所です。小郡に立ち寄った際には、ぜひ、足を運んで、カエルとたわむれてみて下さい。
2020年11月