2023年6月
大蛇山まつり(大牟田市)
水神信仰が起源
みなさんは大牟田の大蛇山祭りを知っていますか?
大蛇山とは、全長約十メートル、高さ約五メートル、重さが最大三トンにもなる山車(だし)のことで、木製の山車に和紙、竹、わら等を組み合わせて作った頭・胴体・しっぽが大蛇のように飾りつけられています。
毎年七月には、大蛇山が口から火煙を吐き、太鼓や鐘を打ち鳴らしながら、町中を練り歩きます。大牟田では一番と言っていいほどの規模の祭りで、毎年多くの市民が参加する祭りです。
大蛇山の起源は、日本には農業などに水が大切なことから、蛇や龍を水の神様の象徴とする「水神信仰」がありました。大牟田市内の三池地方にある「三池山」山頂の三つの池には、古くは雨乞いの祈祷を行う場所だったとされており、この地方にも蛇などを水の神様の象徴とする水神信仰が古くからあったと考えられています。
祭りは市内地域で古くから行われており、そのはじまりは明治二十六年頃、氏子の若衆たちが三池衹園の大蛇山にならって作り始めたもので、やがてそれが大牟田の各区に広がり、現在の衹園六山となりました。その後、昭和四十年代以降、衹園六山とは別の由来を持つ大蛇山が作られ始め、大牟田全体に広がっていきました。
今年も7月22・23日の二日間に渡って開催される予定ですので、大迫力の大蛇を見に、大牟田へ来てみませんか?
2023年6月