2024年2月
羽犬の伝説(筑後市)
秀吉登場の”謎の歴史”
地名にもなっている羽犬の事を皆さんご存じでしょうか。
『豊臣秀吉が九州遠征に羽が生えているかのように身の軽い犬を連れてきていたが、病気で死んでしまい悲しんで塚をたてたという話』
もう一つ、『この地域に羽の生えたどう猛な犬がいて、秀吉軍が退治した。その強さに感心した秀吉が塚をつくり葬った』
この二つの対局する性格の犬の伝説に秀吉が共通して登場するところに、何らかの歴史の真実が含まれているように思われます。その羽犬の塚がある「宗岳寺」にお邪魔して写真を撮らせていただきました。そこに眠る犬は、可愛い犬か果たして恐ろしい犬だったでしょうか…
お寺では地名にもなっているこの塚へ深い思いを持って大切にされています。
「宗岳寺」の羽犬の塚を来訪の際には、JR羽犬塚駅より、戦国時代に思いを馳せ旧薩摩街道に向かい粛々と歩いて行かれることをお勧めします(平和行進の道筋にあります)。
余談になりますが、近くに西鉄犬塚駅があります。羽のない犬の塚ではなく、秀吉に反抗する勢力を持つ犬塚一族の村がかつてあったそうです。どう猛な羽犬説と何か関係あるのでしょうか。
2024年2月