2024年9月
戸畑祇園大山笠(北九州市)
疫病きっかけに200年の歴史ある祭
戸畑祇園大山笠は、その起源を江戸時代後期に求めることができます。
飛幡八幡宮記録によると、享和2年(1802年)戸畑村に疫病が蔓延したため、ご祭神・須賀大神に平和祈願を行ったところ、収束しました。翌、享和3年の7月にこのことを祝って山笠を作り、神社に奉納したことが、戸畑祇園大山笠の起こりと言われています。
200年の歴史を持つ祭事であり、昭和55年には国の重要無形民俗文化財に指定されています。当時、旧戸畑村、旧中原村、それぞれの地域に須賀大神を祭った八幡宮や天満宮があったことから、現在では東、西、中原、天籟寺の四基の山笠が祇園祭に奉仕しています。
戸畑祇園は、地域に根差した祭りで、この時期、戸畑の街は祭り一色となります。夕方になると、どこからともなく太鼓の音が聞こえてきます。子どもから大人まで参加する戸畑祇園は、大人たちの大山笠のほかにも、小学生たちの曳山「ピーピーわっしょい」、中学生からの小若山笠があります。もちろん、多くの組合の仲間も参加しています。その中の1人、支部役員で戸畑分会所属の川村さんは、子どものころから山笠を担いできました。子どもから大人まで、世代を超えて参加できる戸畑祇園は、地域でも大切な交流の場となっているそうです。
華やかな提灯山が見どころの戸畑祇園ですが、無病息災などを祈念し、神様に奉仕する祭事のため、違う一面もあります。山笠に御霊をうつす神事は厳かな雰囲気のなかで行われ、担ぎ手の身も引き締まります。また、最後に山笠から神様をうつす神納めは粛々と行われ、祭りの終わりを肌で感じることができます。
川村さんによると、凛とした雰囲気で身が引き締まるところも、戸畑祇園の良いところだそうです。この他にも、獅子舞による山笠の道筋のお清めなど、多くの神事があります。みどころたくさんの戸畑祇園大山笠、ぜひ足をお運びください
2024年9月











