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アスベスト関連ニュース
2016年8月23日(火)
福岡築炉(ちくろ)じん肺訴訟第2陣訴訟はじまる
8月23日(火)、福岡築炉じん肺第2陣訴訟の第1回が福岡地裁で行われました。築炉じん肺訴訟は、㈱ヤマサキと㈱大和工業を被告に闘っています。
約100人が支援に集まり、福建労から九州建設アスベスト訴訟団原告の石原さん、石橋さん、原告候補の丸山さん、本部書記3人の合計6人が参加しました。
第2陣では3人が提訴し、合計5人となります。この日の期日は、50年に渡り築炉工(※①)として従事した森照男さんと2人の弁護士が、じん肺(※②)という病気がいかに過酷なものであるのか、その辛さについて意見陳述を行いました。
森さんは、管理2のじん肺管理区分です。日課の犬の散歩が年々苦しくなっている。また、病状も進んでいる、いつ肺がんになるか分からない胸中を時折苦しそうにしながらも裁判官に訴えました。
報告集会でも、森さんの奥さんより普段の生活がきつい様子と夫婦ともに不安の中で生活していることを述べました。5つの団体より連帯挨拶を行い、九州建設アスベスト訴訟団からは石原副団長より行いました。
※① 製鉄所の高炉などを作ることを築炉といいます。レンガ積みをしたり、補修のために壊したりして粉じんを吸引します。また耐火のためにアスベストも使用します。
※② じん肺とは、呼吸する際に、長期間粉じんや微粒子を吸引し続けることで、これらが肺の細胞に蓄積されると起こる肺の疾患を総称したものです。 粉じんの中で長期間働くような職業の方に多く見られる、職業性の肺疾患で、炭坑作業員じん肺症などと呼ばれることもあります。
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