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アスベスト関連ニュース
2023年4月12日(水)
関西建設アスベスト京都2陣訴訟 判決
建材企業は社会的責任果たせ、全面解決に応じよ
3月23日、京都地方裁判所において、関西建設アスベスト京都2陣訴訟の判決が言い渡されました。建材企業の責任を断罪する18回目の判決でした。
A&Aマテリアル、ニチアス、ノザワ、エムエムケー、太平洋セメントの計5社の責任が断罪されました。建材の種類ごとに10%以上のシェアを持っていた企業を指定した結果、この5社が断罪されました。このあたりは他の判決と類似しています。解体工についての責任は認められず。その理由は、建築物になった時点で注意表示も消えてるため、メーカーの責任は認めにくいとしたものでした(これは最高裁判決と同様)。
建材企業が「いつからアスベストが危険とわかっていたか?」の争いについては、こちら側は戦前、遅くても戦後すぐを訴えていましたが、判決は1975年に危険性認識と認定。よって、それ以前で曝露を終えてる一部原告については、請求が認められませんでした。
丸山原告が決意表明
現地に行って報告集会に参加した2陣原告の丸山原告は、「夫は、塗装工で、アスベストを吸って肺がんで亡くなりました。悔しくて、無念でたまりません。先日ニチアスに抗議に行きましたが、電話対応だけで相手にされませんでした。私たち2陣は、企業相手に闘っています。全国の力で企業に責任をとらせ全面解決まで頑張りましょう」と発言し、全面解決まで先頭に立って頑張る決意を述べました。
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