福岡県建設労働組合

2016年7月14日(木)

参議院選挙　結果野党共闘候補(1人区)が9議席増(前回2議席)の11議席

7月10日投開票でおこなわれた参議院議員選挙は、「自民・公明とおおさか維新」の改憲勢力と「4野党+市民」という対決構図でたたかわれました。「4野党+市民」は、全国32の一人区すべてで野党統一候補を実現。11の選挙区(前回比9議席増)で激戦・接戦を制して自民党候補に勝利しました。メディアの出口調査などでは無党派層の6割~7割が野党統一候補に投票したとの結果が出ています。特に注目すべきは、被災3県の宮城・岩手・福島で野党統一候補が勝利したこと。また新基地建設反対で「オール沖縄」で奮闘している沖縄で、大差で当選したことです。福島、沖縄はいずれも安倍首相の現職の閣僚を破っての勝利でした。このことは安倍首相の東日本復興政策、沖縄への新基地建設押しつけが決して支持されていないことを物語っており、今後につながる大きな財産です。しかし安倍首相は選挙翌日の11日から沖縄県東村高江の米軍ヘリパッド(着陸帯)建設で、中断していた工事の再開に向けた準備のため資材搬入をはじめました。選挙で示された沖縄の民意を無視する暴挙に、翁長県知事はじめ沖縄県民は憤っています。

同日に行われた鹿児島知事選挙では「県民の立場に立った原発政策」を訴えた新人が、川内原発推進の現職を破って当選しました。この結果は危険な原発の再稼働をすすめてきた安倍政権への審判でもあります。

今回の選挙で初めて「4野党+市民」の共闘が実現し、今後につながる評価できる大きな成果が出ました。

「改憲勢力」3分の2は、民意を反映しない選挙制度の元での議席

今回の選挙の結果として自民・公明・おおさか維新などの「改憲勢力」が、非改選とあわせて参院の3分の2(162議席)を超えました。しかしこの最大の要因は、各党の比例票にみあった議席にならない選挙制度にあります。民意を反映しない選挙制度の元で得た3分の2の議席。その元での憲法改悪は許されません。

福岡選挙区では、民進・自民・公明の議席獲得となりました。しかし過去の得票からみて、新たに与党を支持した人たちが増えたことからくる選挙結果ではありません。今後「野党共闘」の側にも勝つために自力をつけることと、共闘への工夫が必要だと思います。

今回の参議院選挙で、野党と市民の共闘が一定すすみました。7月31日におこなわれる東京都知事選挙でも「4野党+市民」の統一候補が決まりました。今後野党共闘の流れを加速させ自民・公明の与党に厳しい審判を下しましょう。これからが始まりです。野党と市民の共闘で憲法改悪を阻止しましょう。福建労は「憲法改悪阻止」のためにこれからも奮闘していきます。

選挙結果

第24回参議院議員通常選挙（2016年7月10日執行）

当日有権者数：4,224,093人
投票率：52.88％（前回比：+3.5ポイント）

当落	候補者名	年齢	所属党派	新旧別	得票数	得票率
当	古賀之士	57	民進党	新	670,392票	30.7%
当	大家敏志	48	自由民主党	現	640,473票	29.3%
当	高瀬弘美	34	公明党	新	467,752票	21.4%
	柴田雅子	32	日本共産党	新	195,629票	9.0%
	森上晋平	32	大阪維新の会	新	93,683票	4.3%
	竹内信昭	63	社会民主党	新	55,017票	2.5%
	石井英俊	39	日本のこころを大切にする党	新	30,909票	1.4%
	船戸タキ子	58	無所属	新	16,047票	0.7%
	吉冨和枝	57	幸福実現党	新	15,743票	0.7%

第23回参議院議員通常選挙（2013年7月21日執行）

当日有権者数：4,117,671人
投票率：49.36％

当落	候補者名	年齢	所属党派	新旧別	得票数	得票率
当	松山政司	54	自由民主党	現	958,042票	49.2%
当	野田国義	55	民主党	新	348,250票	17,9%
	吉田俊之	57	日本維新の会	新	222,180票	11.4%
	真島省三	50	日本共産党	新	207,101票	10.6%
	古賀輝生	49	みんなの党	新	176,396票	9.1%
	吉冨和枝	54	幸福実現党	新	34,090票	1.8%

2016年07月14日 | 福建労Webニュース |

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