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アスベスト関連ニュース

2024年8月1日(木)

建設アスベスト九州2陣判決

企業5社に勝訴 建材企業は基金に参加を
建設アスベスト九州2陣判決 原告4人の責任は否定
2陣でも被告企業を断罪

2陣でも被告企業を断罪

建設アスベスト九州2陣訴訟は、2018年2月26日に提訴。追加提訴含め、被災者24人(原告総数62人)で6月27日に福岡地裁で判決をむかえました。結審まで23回の期日、国との和解期日2回があり、判決期日を含めて26回の法廷での闘いに取り組みました。福建労や熊建労・首都圏訴訟団などの他、幅広い支援団体が結集し、298人が判決を見守りました。

福岡地裁は、被害者24人中、20人に対して、被告建材メーカーの責任を認め、5社(A&Aマテリアル・ニチアス・ノザワ・太平洋セメント・エムエムケイ)を断罪しました。「被告建材メーカーは、アスベストを含む建材を屋内の建設作業者が危険な粉塵にさらされることを予測できた。作業者に対して危険性の内容や回避手段について警告する義務があったが、それを行わなかった」という内容でした。

一部責任認めず

4人については建材メーカーの責任を否定しました。解体工については、長い年月がたてば危険性を警告していたとしても表示が消えてしまい、解体作業時には危険性を察知することができないという誤った判断でした。
また、屋外作業に従事していた原告には、屋外であるため粉塵をどれくらい吸ったかが分からないため否定。
さらに他の2人に対して被告建材メーカーの建材が被害者の作業現場に到達したかを立証されないとして棄却するものでした。
このような一部間違った判断もだされましたが、被告建材メーカーが製造販売した建材により多くの被害者を出していることは事実で、被害者に対する責任からは逃れられるものではありません。
とりわけ、A&Aマテリアル、ニチアス、ノザワの3社は、全国の訴訟においても敗訴企業の常連です。この3社はすべてのアスベスト建材メーカーに先駆けて、全面解決に向けた取り組みを始める必要があります。他の建材メーカーも同様です。
現在は国の負担分のみで行われている給付金制度に建材メーカーも参加させなければなりません。被害者は、同じような苦しみを広げたくないとの思いで闘っています。
判決集会では、全面解決にむけ引き続き全国の仲間と連帯し、運動を展開する決意を確認しました。
敗訴となった4人を含め全員が、福岡高裁に、7月10日控訴しました。

九州建設アスベスト訴訟 原告団・弁護団
九州建設アスベスト2陣訴訟 福岡地裁判決についての声明はこちらから

2024年08月01日 | アスベスト関連ニュース |

 

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